墓じまい後の遺骨を粉骨したら7寸サイズの骨壺に何柱おさまるか?
墓じまいサービスをご利用されたお客様から、「お墓から取り出した遺骨は粉骨して、一つの骨壺におさめて欲しい」と依頼がありました。
遺骨はお寺の納骨堂に納めるらしく、料金のことや納骨室を広く使いたいとの思いから、遺骨を一つに纏める事にされたようです。
遺骨の数は5柱
遺骨は全て7寸の骨壺で5柱埋葬されていました。中身は5分目のものから9分目のものまでバラツキはありますが、平均すると7分目位です。
粉骨する前に一応重量を計ったところ7.3kgあり、7寸の骨壺に全ての遺骨が入るのかは微妙な感じです。ちなみに7寸の骨壺サイズは高さ25.5cm前後 × 直径22.0cm前後です。
案外入ります
通常、粉骨した後は水溶性の袋に封入し、デザイン箱や霧箱に入れてお渡ししています。なので、粉骨すればどの程度まで体積が減るかは大体分かっていましたが、骨壺だと思いの外入ります。
7寸の骨壺に無事おさまりました
1柱目を粉骨した時点でおさまるだとうと思っていましたが、余裕で5柱分おさめることができました。
体積は減っても重たいです
ただし、重量は骨壺の重さを合わせると10kg超えますので相当重たいです。当初、施主様へ郵送でお返し予定でしたが、ダンボールですと持ち難いですし、万が一落としてしまうと大変ですので、直接お寺へ送骨することにしました。
粉骨すれば骨室(カロート)が広く使えます
関東は全骨しますので成人ですと6~7寸の骨壺に遺骨を納めるのが一般的です。納骨堂に限ったことではありませんが、骨室(カロート)の広さは大体決まっており、お墓であれば4つ、納骨堂だと2~4つ収納できるのが一般的な広さです。
粉骨すると体積は1/4程まで減りますので、7寸の骨壺であれば5寸の骨壺におさめる事ができます。骨壺が小さくなれば、その分骨室(カロート)を広く使えますので、より多くの骨壺を収納する事ができます。
粉骨すれば納骨費用が抑えられる
寺院や霊園の方針もありますのでお約束はできかねますが、もし、前述のように墓じまいをし多くの遺骨を改葬する場合、粉骨し遺骨をまとめて納めれば納骨費用も抑えることが可能です。
まとめ
粉骨すると遺骨は細かいパウダー状になりますが、骨壺から流れ出てしまうような事はありませんのでご安心ください。なお、粉骨した遺骨を小さい骨壺へ移し変える場合は、綿でできた骨袋に入れてから骨壺におさめる事をお勧めします。
弊社、お墓のミキワでは納骨代行も行っていますが、骨室(カロート)が一杯で入らない事も少なくありません。その場合は、古い順に骨壺から遺骨を取り出し直接お墓の中に撒き、次の方のスペースを確保します。
諸般の事情により改葬する場合、一度撒いた遺骨は土と混ざってしまうので綺麗に全て回収するのは困難です。なので、改葬の事も視野に入れ粉骨し骨壺を小さくしておくのも良いかも知れません。
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