墓じまい費用が安すぎる業者は注意して下さい

墓じまい費用が安すぎる業者は注意して下さい

墓じまいには、墓石の解体費用の他にも、墓石に宿った魂を抜く(性根抜き)費用や、取り出した遺骨の供養先の費用、改葬に必要な行政手続き費用、檀家であれば離段料(寺院による)などが必要になります。

墓石の解体以外の費用については、以前ブログで書きましたので、そちらを参照してください。

今回は解体費用について書いてみます。

墓石の解体は誰がする?

通常、墓じまいのための墓石の解体・処分は石材店が行います。しかし、近年、石材店以外の解体業者が参入してきており、トラブルも少なくないと報告されています。

墓じまい費用が安いだけの理由で業者へ依頼すると後々、トラブルになることも考えられますので、業者選びは慎重にしましょう。

 

墓じまい料金は安かったが思わぬトラブルに発展

都立霊園の管理者から聞いた話ですが、墓石を解体する際お隣のお墓を倒したり傷つけたりする業者がいるようです。石の扱いに慣れている石屋であれば、細心の注意をはらって解体作業をしますので、他人様のお墓を傷つけるようなことはまずありません。

どうも解体作業をしているのは、住宅などを解体する解体屋らしいのです。解体屋が人工代欲しさに安く請け負い、面倒を起こすらしいです。

もちろん解体屋が墓石を解体することは全く問題ありません。しかし、石材店の方が間違いなく石の扱いに慣れていますので、やはり墓じまいは石材店に依頼した方が良いでしょう。

追加費用が発生するケースもあります

工事を受注したいがために初めは安い見積り金額を提示し、お客様を獲得する業者がいます。もちろん工事代金は一括前払いを要求してきます。

そして工事の途中で難癖つけ、工事費を追加請求してくる悪徳業者がいます。こちらが工事代金を支払わないでいると、工事を途中で放棄すると脅かしてきますので最悪です。

お金は支払った。工事は途中で中断。

本当に質が悪いです。

墓じまいに限ったことではありませんが、いまだにこのような悪徳業者がいるのも事実です。

相場を無視した金額を提示する業者もいます

逆に、石材店でも相場を無視した、高額な見積もりを出す業者もいます。弊社は都道府県毎に2~3社の優良な職人と業務提携しているのですが、忙しくてどうしても職人が手配できないことがあります。

その際、地場の石材店から見積もりを取るのですが250,000円程の工事に対し、3倍以上の900,000円の見積もりを出されたことがあります。

こちらが石材店だと分かっていても、相場からかけ離れた金額を提示するのですから、呆れてしまいます。

「他社より値引きます」は信用できない

インターネットで、「見積もり金額が他社より高ければ値引きします」と書いているホームページを時々見かけますが、これもいかがなものかと思います。他社の見積もり金額が分かれば、それより安い金額で見積もるのは小学生でもできます。

だいたい、そのような業者は、はじめに高めの見積もり金額を提示し、値引き交渉されたら大幅に値引きします。そもそも一度、提示した見積もりが簡単に下がるのであれば、初めから最安値で提示すべきです。

ミキワでは常に最安値の見積金額を提示しています。なので、一度提示した見積金額からは値下げも、追加請求も一切していません。もしも、他社の方が見積もりが安く、その結果弊社が失注したのであれば、それは単に努力が足りないだけの話です。

皆さんの気持ちにつけこむ

墓石の解体作業を依頼する場合は、どのような業者なのか把握することが必要です。また、あまりにも墓石の解体費用が安い場合は注意してください。

なんでもそうですが、ものには相場というものがあります。墓石の解体でも人件費や墓石の処分代は必ずかかります。

墓石の解体費用にはどんなものが含まれる?

1.墓石本体の解体
最近では洋形の墓石も増えていますが、馴染みのあるものは縦に長い和型の墓石でしょう。2段や3段の墓石の上に、竿石と呼ばれる縦長い墓石が乗っているのですが、竿石の大きさは8寸角~10寸角(1寸=30.3cm)が一般的で、重量にすると800kg~1200kg程です。

2.外柵
外柵とは墓石を囲っている塀で、階段が2段や3段ついてるものだと石の量も増えます。敷地面積が3㎡のもので重量は2500kg~3000㎏程度です。

3.基礎解体
お墓は重量がありますので、家と同じようにコンクリートの基礎工事をして、その上に建立するのですが、基礎に鉄筋が入っている頑丈なコンクリートスラブを解体撤去し更地にしてから寺院・霊園へ返還します。

4.重機のレンタル
大きな石材店でしたら重機も揃っていますが、小規模な石材店だとクレーン付のトラック1台程度しか保有していないところが多いので、解体するお墓が大きいと、運搬するダンプやカニクレーン等はレンタルするのが一般的です。

5.墓石やコンクリの廃棄・処分
解体した墓石、外柵、基礎コンクリートは専門業者へ持ち込み処分するのですが、無料では引き取ってくれませんので、処分費用がかかります。

墓じまいの解体費用には、上記1~5の費用が発生します。

墓石の解体費用の相場としては、お墓の面積1㎡~2㎡、墓石の重量0.8~1.2t、外柵基礎の重量1t~1.5tで150,000円~200,000円ではないでしょうか。

また、撤去用の重機が入れない場所にお墓がある場合、割増料金が10~20%発生することがあります。後々トラブルにならないためにも、墓地周辺の環境や割り増し料金の有無は、事前にしっかりと確認しておきましょう。

墓じまい後の供養先も考えておきましょう

墓じまいをすると、遺骨を移動(改葬)させる必要があります。多くの人は供養先として永代供養(合祀墓)を選択されるようです。理由としてはやはり費用が安いということでしょう。

永代供養(合祀墓)は、新規に墓地や墓石を購入する必要がありません。通常、墓を新しく建てようとすると、墓石代と永代使用料を合わせると200万円程の高額な費用が発生しますが、永代供養(合祀墓)であれば墓石を用意する必要がなく、都心でも35,000円~50,000万円程で埋葬できます。

ただ、合祀墓は血縁関係の無い、他人の遺骨と一緒に埋葬されてしまうので、それを懸念される方がいるのも事実です。最近では永代供養の個別安置型の供養方法もありますので、他人のご遺骨と混ざってしまうのに抵抗がある方は個別安置型も選択肢にいれてみてください。

他にも、海洋散骨などあまり費用をかけない供養方法もあります。日本では比較的新しい供養方法ですが、海外では一般的な葬送の方法である事でも知られています。

お墓の前で手を合わせるという固定概念もうすれ、個人の価値観が尊重される時代になってきているのかもしれません。

墓じまいには行政手続きなど墓石解体以外にもやることはありますので、業者へ依頼する際は、墓石の解体・処分から改葬手続き、供養先の手配まで全て対応できる業者に一括で依頼すると、負担が少なくてすみます。

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墓じまい事例(一部)

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