散骨の聖地「散骨島」は日本のどこにあるの?
2018年11月15日


葬送・納骨の形も多様化してきている現代。
墓地や納骨堂に遺骨を収めるのではなく、遺骨を粉末状にしてから自然に還す「散骨」を選ぶ人が増えてきました。そんな散骨の聖地と言われる「散骨島」という場所があることを、皆様ご存知でしょうか?

見出し1:散骨の聖地「散骨島」とは?

散骨の聖地「散骨島」は、島根県隠岐郡海士町にある「カズラ島」と呼ばれる無人島です。大山隠岐国立公園内に位置しており、美しい海と島々をメインとした大自然に囲まれています。

日本唯一の葬送の島と呼ばれ、島全体が散骨の聖地となっていて、島の対岸には1年を通じて参拝することができる慰霊所も設けています。

慰霊所では献花・献酒・献水などを行ったり、命日の法要やお別れ会なども執り行う事が可能です。

この「散骨島」は自然公園法に基づき、大山隠岐国立公園の「第一種特別地域」にも指定されていて、一切の建築物および構築物は認められていません。

人の手が入らない無人の島で土に還ることができると、生前から散骨島での散骨を希望している人もいるほどです。

また、家系内の事情で家のお墓に入れないという人からも支持されています。

散骨島で散骨を行う時の具体的な流れ

まず「カズラ島散骨島」の公式サイトより申し込みをした後、散骨の日時を決め、当日に「海士町菱浦港」に集合し、散骨を行うという形になります。

カズラ島ではどういった散骨方法を取るの?海洋散骨はできる?

カズラ島での散骨は「自然散骨」という形式で行われます。火葬後の遺骨をミリ単位に細かく砕き、パウダー状にしたのち、花や木などの樹木や島全体を墓標とした「自然葬」という形です。

現在、海洋散骨は行われていないようで、その理由としては「民事トラブルを防ぐ為」というのがまず一つであると考えられます。

あとは、「沿岸地帯・漁業件のある海域・海水浴場など観光エリアでの海洋散骨はできない」というところも関係してくるでしょう。

基本的に海洋散骨は「沿岸から遠く離れた沖合」など、誰にも迷惑のかからない海上で行うのがルールです。カズラ島周辺は島々が数百個レベルで存在している為、上記の条件となかなかマッチせず海洋散骨という形は取りにくいと思われます。

ただ、青い海に囲まれた無人島を墓標としている為、遺族の心情としては海洋散骨とそう大きく変わらないとされています。

まとめ

島根県には180もの無人島が点在していて、そのうちの一つを散骨場所にしようという試みが「散骨島」であり、2008年よりスタートしました。

供養に行きたいけど散骨島に渡れない時には、対岸に設置されている慰霊所から、散骨島に向かって手を合わせる事での供養も可能です。

散骨島は、まさに現代における一つの墓標となっているのですね。

東京湾にて海洋散骨

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